真空ポンプの仕組み

油回転真空ポンプは、構造上大きく3種類に分けられます。

ゲーデ型真空ポンプ GP-series

GP-100V

ロータに接続している2枚のベーン板が、常にシリンダに押し付けられながら回転することによって生ずる空間の容積変化によって気体を吸入排出するポンプで回転軸がロータと一致しているため回転に伴う振動が少ないという利点をもっているポンプです。

ゲーデ型ポンプの仕組み(動画)を見る

センコ型真空ポンプ CP-series

CP-600

吸入口と排出口との間のシールが上下に動く仕切り板(ベーン)によって行われ、ロータは軸が偏心して、シリンダの中心と一致し、ロータの回転によってシリンダ内の容積変化を起し吸入排出するポンプで、スプリングが外にあるため取替えが楽で、又始動も軽く電力も小さくすみます。

センコ型ポンプの仕組み(動画)を見る

キニー型真空ポンプ KP-series

KP-3000A

センコ型と構造は似ていますが、偏心ロータと振り子の上下、首振り運動により吸入排出するポンプで、最も振動が起き易い型ですが、故障が少なく比較的大型排気量のポンプに多く使用されています。KP-3000型はバランスを取るために、振り子を2個にし、偏心ロータの相を回転軸に対し逆にとっています。

キニー型ポンプの仕組み(動画)を見る